先日、会社の持株会をやめました。
いろいろ考えたんですが、最終的には「やめる」という決断に至りました。
厳密にいうと、やめたというよりかは、つみたてを最小限にしました。(振り切れないところが意思弱め…)
その理由について説明したいと思います。
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持株会とは?その仕組みとメリットについて説明
まずはじめに、持株会とはそもそも何か、とそのメリットについてご説明します。
持株会とは何か
持株会とは、持ち株制度によって株式を取得する会のことです。持ち株制度とは、従業員が自分の会社の株を購入し、積み立てていくことができます。
多くの会社は、福利厚生の一環として導入している場合が多いです。上場会社の場合には、市場の価格に連動して自分の資産の増加が、未上場の会社の場合には上場の際に大幅な利益が期待できます。
持株会のメリット
・給与天引きなので手軽に始められる
ほとんどの持株会は、給与天引きで積立できます。
そのため、毎月着実に積み立てることができます。貯金が苦手な人でも着実に資産形成できます。
・少額でも始められる
多くの持株会は1口1000円〜という少額から積立することができます。
なので、まずは自分のできる範囲でスタートすることができます。
・奨励金がもらえる
積立をすると会社から奨励金という形で、5〜20%の奨励金をつける会社が多いと思います。
仮に1万円を積み立てた場合、奨励金が10%だった場合、11000円を積み立てることができます。
この奨励金があるから、メリットを感じている人が多いのではないかと思います。
持株会のデメリットはなに?
上記のメリットをみると、持株会はいい制度だと思います。
勝手に積み立てられるし、少額からスタートできるし、なんと奨励金ももらえるので。
10%勝手に増えていくなんて最高じゃん!と思っていましたが、あれこれいろんな知識がついてくると、毎回10%奨励金がもらえたところで、長期で見てみるとメリットが薄いことに気がつきました。
僕が考えるデメリットは以下の通りです。
・会社に依存しすぎる
給料も、資産運用も勤めてる会社のみになっていて、もし仮に会社が倒産使用ものなら、たちまちすべての金融資産も給料も失います。
資産運用の大原則である、分散投資することによるリスク回避を全く無視しているなと思いました。
普通株を買うときは、いくつかの株を分けて購入すると思いますが、持株会では、自分の会社1社に集中して投入しているようなものなので、リスクという観点では非常に危険なのではないかと思います。
・複利の力が働かない
投資信託などの積立の資産運用では、出た利益をさらに運用することで、雪だるま式に資産が作られていきます。
100万円を年率5%で運用した場合、105万円となりますが、さらに翌年は110万円になるかというと、ならず、110万2500円になります。この2500円が複利の効果となります。
持株会では、1万円の積立に10%の奨励金がもらえるので、スタートダッシュは有利なんですが、長期で見てみると複利の効果に追い抜かされます。
毎月3万円を投資信託と持株会でシミュレーションしたものが下記になります。
投資信託は年利5%で計算、持株会は奨励金10%で計算しています。

最初は持株会の方がやや実績はいいですが、3年目が終わる頃には投資信託が逆転します。
そして10年後には、投資信託の方が約80万円程度上回っています。
また20年後にはさらに差が開いて下記のようになります。

投資信託の方が約450万円も上回っていることになります。
これほどまでに複利の効果は大きいということですね。
結論、持株会をやめることにしました
上記の2点の理由から、持株会を続けるメリットよりも、デメリットの方が強くなり、持株会をやめて(最低限)にして、別の積立を開始することにしました。
正直、そのほかの資産運用の仕方がよくわからない、ということであれば、銀行に預金しておくよりよっぽど、持株会で積み立てた方がいいと思うので、そういった方は、持株会続行で問題ないかと思いますが、少しでもリスクに考える方や、他にも運用方法があるんだったらそっちも検討したい!ということであれば、ぜひ勉強してみてください。
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これからの資産運用は、
・つみたてNISAでコツコツつ積立
・米国ETF投資信託でコツコツ積立で行きたいと思います。
ここを中心として、そのほかの投資商品にもチャレンジしていきたいと思います。